適正について |
健康で体力があること。気質が穏かで人間が好き、どんな環境でも落ち着いていられる、人のために作業するのが好き、などの適性を備えていることが介助犬になる基本条件です。
また求められる仕事の内容や、ユーザーとなる障害者の障害や生活パターンにより、選ばれる犬の体格や性格は少しずつ異なってきます。被毛の手入れが容易なことも大切な要因です。
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子犬時代 |
子犬は一般家庭(パピーウォーカー)で、家族の一員として愛情を注がれて育てられます。
人間との関わり方、社会性など生活の基本を愛情で教えてもらいます。
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訓練について |
生後1年前後から、体罰や厳しい叱責を使わずに訓練を行なっていきます。 訓練は大まかに一般的な服従訓練、将来遭遇する人ごみや騒音での訓練、介助動作の訓練終了後、(全ての候補犬が最後まで訓練を受けられる訳ではありません。仕事を持つよりは家庭犬が向いていると判断された子は里親さんの元に行きます)相性や犬の得手不得手を考慮してユーザーとの組み合わせを決めます。その後、ユーザーの障害や環境に合わせて訓練を調整していきます。
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合同訓練について |
合同訓練 最後にユーザーと犬との合同訓練(実際の生活と職場などでの訓練も行う)を行います。合同訓練はユーザーと犬の信頼関係を作り、ユーザーが基本的な犬の扱い方を学ぶ重要な期間です。
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介助犬認定試験について |
現在、厚生労働省から認定を受けた機関が幾つかあり、そこで介助犬の試験を受けることになります。合格後は介助犬として実働することができます。
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ユーザーの責任について |
ユーザーは訓練が終了しても犬の基本的な訓練を維持し、活用しなければ本当の介助犬の効果は発揮できません。またユーザーは犬を適切に管理し、周りに迷惑をかけたり不快感を与えたりしないようにコントロールする責任もあります。
障害が変化したり進行したり、環境の変化で犬に求められる仕事が変わることもありますその場合はトレーナーが再訓練を行いますが、ある程度ユーザー自身が犬とのコミュニケーションを考えたりしなければなりません。
介助犬の実動期間中はユーザー・介助犬・医療機関・協会・トレーナーが協力し続ける必要があります。
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引退について |
一般的に介助犬は10歳程度(個体差、仕事の内容や色々な条件で変わってきます)迄、ユーザーのもとで働くことができます。
引退した犬は協会からボランティア家庭に引き取られるか、引退後もユーザーの家庭犬として飼い続ける場合もあります。
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